経営分析

2012年7月14日 土曜日

早嶋です。

経営のモヤモヤをスッキリするコンサル。企業の分析をする機会も多いです。その会社が良い状態なのか悪い状態なのかの見極めは大切です。企業の目的は長期的な利益の追求ですので、その企業が目指している文化や理念、そしてそれらの想いが組織に浸透していることも大切です。もちろん、理にかなった収益モデルがあり、その収益を継続的に達成するための仕組み、ヒト・モノ・カネの経営資源を配分する経営者の能力も大切です。

社歴が長くなると多くの組織で共通の特徴が観察されます。人の体のように動脈硬化が起きています。比較的に新しい企業、小さな企業であれば、組織の血でもあるコミュニケーションが停滞することは無いのでしょうが、大きな組織、昔からある組織では、時にはそれがリスクとなることもあります。

組織の規模によって起こる問題も異なります。大企業では、コンプライアンスやリスク・コントロールはきっちりと管理する必要があります。それぞれの組織の役割を明確にして、権限規定、業務規程などを定め、そのとおりに運用する体制が必要です。さもなくばコントロールが効かなくなります。

しかし、100人程度の企業でマニュアル管理を行なっていると、それこそ危険です。互いが顔が見える距離なのに、コミュニケーションを取らずに、決められた方法で行う。頭を使わないで属人的になる。それよりも個人の能力に任せたほうが組織が活性化する規模感もあると思います。

企業の分析をする場合、財務だけではなく、業態の特徴、社歴、規模など。全く同じような業態であっても様々に異なります。これらを全て同じ基準で裁くことをせず、その組織に見合った見極めが必要になる。だからこそモヤモヤしている組織が多いのかも知れないですね。



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