20:80の法則

2011年8月2日 火曜日

早嶋です。

もし世の中が完全なる自由競争であれば、物理学のように均衡点が出てきます。つまり、皆が同等の商材を同等の対価で手に入れることができるようになるかも知れません。しかし、経済活動は論理的ではありません。様々な要因があり、不均衡で均衡します。

例えば、どのような市場であれ、顧客のニーズを十分に活用できる企業と、満たせない企業が出てきます。ニーズを十分に満たせる企業は、高い価格を設定することができて利益を享受できます。また、高い市場シェアを獲得できます。

例えば、どのような市場であれ、売上高と費用の比率は企業の中で格差があります。同じ商品を提供して、同じ売上を上げたとしても、一方の企業は高い利益率を達成することができます。企業の利益率の差は、商品の投資に使え更に格差が広がります。企業の利益の差は、販促活動やマーケティングにも活用されます。またM&Aの資金になったりして企業が一層成長する原動力にもなります。更に、社員に対しての還元も十分にできますので、社員のモチベーションの向上や他の優秀な社員を獲得する源泉にもなります。株主への配当も確保できることから株価の向上、それによる資本コストの低下と、好循環が続き、より差を開くことができるようになります。

多くの業界を観察すると、業界全体の2割くらいの組織が、業界全体の売上の8割程度を上げている。このようなことに気が付きます。そして、通常ほとんどの場合、そうした上位2割の企業の利益率は他と比較して高い傾向です。

一方、マスのマーケットを狙わず、ニッチな市場にフォーカスした企業も同様の傾向を観察できます。ニッチな市場で大手は入ってこないのですが、そのニッチな市場に注目すると2割程度のニッチ企業が対象市場の8割を占めています。

企業で成功するためには、のんびり満遍なく行うのではなく、如何に少ない資産と努力で、最大の利益を上げるかですね。



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