就職活動は企業にとっても重要です。将来の人材を確保するための大切な活動だからです。
ユニクロを運営するファーストリテイリングは2012年の新卒入社予定者からインターンシップを採用の必須条件に加えるようです。学生のうちからユニクロの店舗業務に触れさせ、入社後早期で即戦力になってもらう作戦です。
インターンの要領は、適正検査や面接などのインターン選好を受けます。時期は、春、夏、冬の年に3回。インターン参加者は店舗で実務を経験する、現役店長に密着して人員や計数管理の手法を学ぶ、など徹底しています。
さらに、インターン参加者はこの丁稚で学んだ体験をインターン同士で議論して、底から得た学びなどを体系化して発表する必要があります。かりに、ファーストリテーリングで新卒入社したいと思ったら、このインターンの経験を積んでから再度、個人面接を経て内定か否かの発表があります。
この仕組みは日本の学生のみならず中国などのアジアや欧米でも基本は同じ流れで行うようです。日経新聞での柳井氏のコメントでは、「店長業務は肉体労働の面もあるが、同時に自分より年上の店員を40人~50人も管理するという高度な知的労働もある。それを理解してもらうには一緒に働くのが一番いい」と。
他社の動きも追従してくるでしょう。
ツイッターID:satoshihayashim ※”さとしはやしま”で最後のaがありません!
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日本経団連など財界が、学業への支障を理由に、採用活動の後倒しを表明しています。大学も、就職活動の学業への影響を心配しています。ファーストリテイリングの取り組みは、こうした動向に逆行するものですね。今後、どうなるのでしょうか?