ライオンの真似をするウサギ

2010年5月28日 金曜日

誰が作ったかは分からない、広告主にささげる詩。

ライオンが虎に出会った。
池のほとりで水を飲みながら虎が聞いた。
「なんだって、いつも馬鹿みたいに吼えているの?」

「馬鹿じゃないさ」
ライオンは目をキラキラさせて言った。
「俺が百獣の王と呼ばれるのは吼え回っているからだ。」

それを聞いたウサギは大急ぎで家に戻った。
ライオンを真似てみようと思ったのだ。
だが、いくら吼えてもキーキーとしか鳴けなかった。

泣き声を聞きつけたキツネが森でウサギを食べてしまった。

「触れまわるならまずは売り物の確認が大切!」

早嶋聡史



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