早嶋です。
書籍紹介です。ボイド・クラーク、ロン・クロスランド著のリーダーの「伝える力」。
本著では、「伝わっているはず」というコミュニケーションに関する誤解を廃して、リーダーが「伝える力」をつけるための方策を実践的に示されています。リーダーシップをとる上でのコミュニケーションにおいて、最大の誤りは思い込みです。その思い込みは、以下の4つです。
部下たちは、
①コミュニケーションの内容を理解している。
②コミュニケーションの内容を同意している。
③コミュニケーションの内容に関心を持っている。
④正しい行動を取るはずである。
これらの過ちを避けるための方法として、3つの手段を利用してコミュニケーションをとるようにと本著では薦めています。
①事実によるコミュニケーション
②感情によるコミュニケーション
③シンボルによるコミュニケーション
上記に示す3つの方法を同時に使うことで、部下にメッセージを伝えようと説明しています。例えるなら、トライアスロンで水泳だけ練習しても、本番では役に立たないのと同じです。つまり、事実だけを伝えようとしても、伝わりません。豊かで強烈な、そして心のこもった感情を込めて、印象的で意味のあるシンボルで表現してはじめて本物のコミュニケーションが成立するのです。
本文では、実際の事例を数多く上げて解説しています。とても読みやすく、分かりやすい1冊でした。
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