意思決定。世の中、普通に生きていても普通じゃなく生きていても、常に色々と意思決定を求められます。コンビニに行ってジュースを買うときも、料理屋さんに行ってメニューを選択する時も、テレビをつけてチャネルを選択する時も、・・・。
今日は意思決定について考えます。例えば、次のような時、どのような事を考えるのでしょう?事業の拡大のために、新たに人材を増やそう!という事で募集をかけたところ、5名の最終選考が残りました。さて、採用担当者として誰に決定しますか?
因みに、5名の内、2名は可能性を感じる人材で、残りは普通の人材です。2名のうち、片方は好業績を過去に収め、高い管理能力があります。しかし、今後の伸び白は余りない感じです。もう一人は高い業績を残しているわけではないのですが、伸び白が大きく、新規事業にむいている性格のようです。
採用を決定する担当者として、まず考えなければならない質問は、「誰を選択するか?」でしょう。しかも、1人の選択にするのか、複数の選択にするのか悩ましいところです。えいやーで決めれたら非常に早いですが、なんとなく示しが付きませんよね。つまり、意思決定はただ単に選択する事では何のです。
選択するにはルールが必要です。例えば、それぞれが会社のカラーに合うのか?とか、会社が求める人材像の基準を満たしているのか?などなどです。意思決定をする場合、このような基準があればまだ良いのですが、基準が無いばあは、そのルールや基準から考える必要があります。
例えば、過去の成績、管理能力、これまで受けて来た教育、全体像を考える力、企画力、何かしらのテストの結果、将来性、・・・。基準ですら限りなく出てきて、定量的な要素もあれば、定性的な要素もあります。仮に、判定する基準が定まったとしても、今度は次のような事で悩むでしょう。
その基準をどのように評価するのか?例えば、定性的な要因だったら、好きか嫌いかで評価出来ますが、一体、どうやって好きの度合いを決めるのか?基準ひとつに対しても限りなく基準やルールが出てきそうです。更に、選択するための基準が複数あったら、それぞれの基準の重みや優先順位はどう考えるのか?なども議論しなければならないかもしれません。
評価をするためには、なんらかの予測や測定、解釈が必要です。このように考えると、意思決定って単なる決定ではない事が明らかですね。意思決定という行動は、単なる選択する作業ではなく、因果関係を判断して、将来を予測して、価値や好みに基づいた適切な評価すると言った、高度な頭脳を使った活動なのです。
じゃー、これらを行うためには?鶏か玉子のようですが、大きく2つの考え方があります。演繹的アプローチと帰納的なアプローチです。前者は、統計学やゲーム理論、ORなどでずいぶんと研究されています。後者は、認知心理学や社会心理学といった分野でこれまたずいぶんと研究されています。
どちらも一長一短があるわけで、結論を言えば、両方のアプローチが必要になりますよ!という事が言えると思います。これは、学習する事も必要ですが、経験値を踏んでいく事も重要ですよ!という事に言い換えられるかもしれません。
どのような環境化でも素晴らしい意思決定をしている人は、絶え間ない学習と経験を積み重ねていきながら切磋琢磨している人だと思います。