衆知を集める

2009年11月15日 日曜日

crowds

普段は、マーケティング・コンサルタントという立場でいくつかの企業に関与させて頂き、経営者の意思決定のお手伝いをさせて頂きています。一方で、自分自身の会社の意思決定をする場合が多々あります。経営者としてはまだまだ未熟です。しかし常に、100点満点の理想の姿を目指しながらも永遠に完成形を追いかける自分がいると思います。

そのような中、企業研修をさせて頂いている時、他の経営者とお話をさせて頂いている時、自分が勝手にメンターと決めているボンド大学の同窓生とお話をさせて頂いている時、パートナーの長田と話をしている時、その都度教え導いて頂いていると思います。自分の考えを共有し、ぶつかっている課題を共有する事で、何やら整理して頂いている気がします。

世の中、先生とか生徒とかの関係がありますが、経営においては、その関係がしょっちゅう逆転するものかもしれません。様々な視点で物事を捉え、顧客だったらどう考えるだろうか?どのような意思決定が妥当か?できないと思っている事は、別のアプローチで実行する事が実はできるのではないか?独りで考えている事を他に共有することによって、客観的な何かが目に見えるのかも知れません。

本や論文、新聞やWeb媒体からも学ぶ事が多々あります。毎日が貪欲に知識を吸収している、実は当たり前で、このような事を行わなくなったら、あるいは、その行動に楽しさを覚えなくなったら危機かもしれません。

松下幸之助さんの著作には随所に素直という表現が出てきます。この素直さは、貪欲に人の話を聴く事かもしれません。実際、松下さんはとにかく人の話を良く聴く方だったそうです。衆知を集める。自分の周辺の現場を知る社員たちが一番の知恵を持っている。そして、一番会社の事を大切に思っている。その人たちの知恵を集めると怖いものは無い。それが良い経営の方法なのだ。松下さんは、そのように教えています。

早嶋聡史



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