マーケティング戦略の中でもダイナミックな活動がポジショニングです。ポジショニングは、その名の通り位置付ける活動で、消費者の頭の中に商品(製品・サービス)を位置付けます。
情報化社会が到来して、情報が氾濫している中、消費者は自身の頭の中に位置付けされた商品を求めます。現実は目の前にあるものではなく、消費者の頭の中でイメージされた事が現実と捉えられます。従って、ポジショニングの手法は消費者の頭の中にあるイメージを操作し、それを商品に結び付けることです。誰の頭にも無いような奇抜な発想やイメージを結び付ける事とは違ってきます。
ポジショニングを確立するための方法で最も簡単な方法があります。1番乗りになる事です。早いもの勝ち、言ったもん勝ちに聞こえますが、効果は抜群です。簡単に証明してみましょう。
例えば、世界で一番高い山は?世界で一番長い川は?世界で初めて月面を歩いた人は?では、世界で二番目に高い山は?世界で二番目に長い川は?世界で二番目に月面を歩いた人は?ね、一番になれば頭の中にこびりついて離れないでしょ?
ポジショニングを確立するためには消費者の頭の中に消えないメッセージをたたきこむ。そのため、初めに考える事はマーケティングのシナリオでもなく、素晴らしい商品でもなく、消費者の頭の中を考えましょう。消費者の頭の中がピュアでまっさらな状態であれば、一番のポジションを提供しやすくなります。
しかし、世の中一番になるのは難しい!というコメントが聞こえてきそうです。その時はどうするのか?ひとつのアプローチとしてはお山の大将になる事です。消費者の頭の中に既に一番手の商品がポジショニングされていたら、二番手である商品を消費者の頭の中にもぐりこませる事は難しいでしょう。先ほどの世界一の質問で考えたように、二番手は記憶される事が少ないからです。
そのためにまずお山の大将になりましょう。鶏口となるも牛後となるなかれ、小さな山の大将になって、それから山を大きくするといいのです。
早嶋 聡史(はやしま さとし)
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