コーチングの基本スキルは「聴く」「承認する」「確認する」「説明する」「質問する」「要求・アドバイスする」の大きく6つに分けることができます。
今回はコーチングの6つの基本スキルの「要求・アドバイスする」についてです。
前回は要求についてみてきましたので、最後の「アドバイスする」について見てみましょう。
アドバイスする際のポイントは3つあります。
一つ目は、相手がアドバイスを求めている時にすることです。上司は、部下が求めてもいない時にアドバイスをしがちです。その場合はアドバイスではなく、余計なおせっかい、もしくは指示命令になってしまいます。
求められていない場合には、まず「アドバイスをしてもいいかな?」と聞いてみることが大事なのです。
そして2つ目のポイントは、アドバイスとは正解や答えを教えてあげることではないということです。自分の経験などの基づいた示唆や選択肢を与え、部下に自己決定してもらうことです。上司から正解や答えを与えられると部下としては、それを指示命令として受け取ってしまい、それでは、部下が育ちません。
3つ目のポイントはアドバイスの内容は部下に合わせて、理解しやすく、簡潔であることです。
こうして見ると、アドバイスするということは、キャッチボールをすることに似ていますね。
相手の準備ができないとキャッチボールはできません。デッドボールになってしまいます。相手が捕りやすいように投げないと、キャッチボールにはなりません。
今回のやってみよう:
『アドバイスする際に、キャッチボールを思い浮かべてアドバイスしよう!』
早嶋 聡史(はやしま さとし)
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