ブランドの効果 ~社会~

2009年8月6日 木曜日

リコー。社会に向けてブランディング活動を行い成功している企業です。特に環境保全活動における取組は業界をまたいでB2B企業からも注目を集めています。

リコーの環境保全活動の柱は「省エネ」「省資源」「汚染防止」の3つです。これらはスローガンにとどまらず、従業員の目標管理制度にまで組み込ませています。また、取引先も巻き込み環境保全活動を実施しています。

取引先に協力してもらうためリコーは、3つの指標で取引先を評価しています。
1)省エネ・省資源への取り組み
2)危険性のある化学物質や毒性の管理
3)ISOに代表される環境マネジメントシステムの構築

これらの指標で高い評価が得られた会社はリコーとの取引において、他社よりも優位になるから、その徹底ぶりがうかがえます。

近年、企業では最低限のCSRや環境対策をクリアしなければならない状況になっています。昔はなんとなくで良かったものも、今では競争優位に立つための必要条件になっているのです。

この動きは米国で顕著に始まりました。ウォルマートを代表するような大企業において、CSR関連の対応を提案する株主が増加してきました。同様に、日本では環境問題や社会貢献に積極的に取り組むファンドなども誕生しています。

こうなると、製品やサービスの提供を通じて、自社が取り組んでいるCSRや環境対応をより一層アピールする必要が出てきます。これが社会に対してのブランディング活動そのものを活発化する背景の1つだと感じます。



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