ステークホルダーに対してのブランドの効果はどのようなものがあると思いますか?
企業を取り巻く方々を広くステークホルダーと称しますが、ここでは1)従業員、2)投資家、3)将来の従業員、4)社会、と位置付けます。
2)将来の従業員に対するブランドの効果
ご存知、ムラタセイサク君です。村田製作所はブランドを強化することで人材市場への働きかけに成功しています。
当時、村田製作所が自社ブランドの強化に取り組んだ背景は、バブル景気に伴う理系学生のメーカー離れがありました。メーカーが有名になることで多様な学生が興味を持つように考えたのです。
B2B企業はB2B企業と比較して業務の専門性が高いため、製品やサービスが一般消費者の目に触れにくい、あるいはもし触れても理解されにくいです。サラリーマン時代の横河電機の製品などはピシャリ当てはまります。
株主が分かりにくいように、将来の人材にとってもB2Bの事業内容は見えにくいでしょう。もし、B2B企業が何を行っているのかが分かりにくければ、就職するステージとして選択される確率もB2Cより低くなるという仮説です。
ここにムラタセイサク君の登場です。写真で分かるように彼自体が村田製作所そのものを発信しています。彼は様々なテクノロジーで構築され村田製作所が技術力の高い会社でかつ、親しみやすい会社であることをアピールしているのです。
製作所という固いイメージをロボットで払拭しながらも、技術力の訴求を継続的に行っている。素晴らしいプロモーションです。
村田製作所の広報を参照すると、広告では「メーカーであること」「強い技術志向の会社であること」「エレクトロニクス産業で活躍している会社であること」をシンプルに訴求し、同社に関する記事と広告の双方が新聞や雑誌に登場する事で、相乗効果を狙っている、とありました。
ブランディングの結果、同社は日経企業イメージ調査で会社の知名度が上がり、当初の狙いであった就職意向も順調に向上しました。
早嶋 聡史(はやしま さとし)
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