早嶋です。
本日は、ドラッカー学会でした。今月は、「企業とは何か」の第二部、事業体としての企業の後半、特に分権制の組織と原理について議論を行いました。こちらのパートは今でいう事業部制であったり、カンパニー制につながります。
当時(因みにこの本は1940年代のGMをモデルに書かれています。)分権制を採用した理由です。
・意思決定スピードが早い
・GM全体の利害と事業部の利害に対立が生じない
・万事に公正が確保される
・民主的な実力主義が実現されている
・エリートとその他大勢の差別がない
・マネジメントの責任を担う人間が大勢いる
・事業部の業績や事業部長の能力がはっきり現れる
・一方的な命令によるマネジメントは行われていない
GMは分権制を実行するにあたり、本社経営陣と事業部経営陣を一体化させました。そのための本社経営陣の役割は2つ。1)事業部経営陣が独立して事業を行い業績を上げることを助ける意味での助手、2)全体のボス、です。
これらを実現するために、以下の取り組みを行っています。
・共通の目標を設定する
・事業部長の権限範囲を明らかに定める
・事業部の活動を日々チェックする
・事業部を支援する
・事業部長に裁量権を与える
とまとめてみたものの、本日の議論は多方面に渡りやや混沌としていました。その甲斐あって、得られる気づきも意外なものとなったと思います。ファシリテーターの時津さん、参加者の皆さま、お疲れさまでした!