早嶋です。
ぽかぽか春陽気ですね。
不況のあおりを受けて米国では各州の税収入減によって教育や福祉の分野においても大きな打撃を受けています。教育の現場においての教師の悩みは教材費の確保。教師によっては授業に使う教材費を自腹で出す人もいて、その平均額は教師一人当たり$425/年。
この問題を解決したのがテスト用紙を広告媒体として利用し、その収入を教材費に当てるというアイデアです。カルフォルニア州サンディエゴの高校教師、トム・ファーバー氏が編み出した手法はWebやメディアを中心に注目を集めています。
広告の内訳は小テストが$10、定期試験が$20、期末(最終)試験が$30.合計すると$350が集まる試算です。ファーバー氏が予定した小テストや試験を行うと、用紙代や印刷費として年間$500以上の経費が必要で、広告収入を見込むことによって7割の費用をまかなうことができます。
実施するにあたり親への説明会を開催したようです。そのときの反応は上々。実際、広告枠の半分は親が直接購入をしているようで、広告というよりも子供に向けたメッセージや格言などが中心でした。この1行メッセージには、親の勤め先の協賛を得ているので「提供:ビズ・ナビ&カンパニー」のように企業広告の意味合いもあるみたいです。
思わぬ効果としては、テストの平均点があがったこと。テストが広告媒体になったことで、周囲の人が応援している!というメッセージが伝わるのでしょう。
参照記事はこちら。