早嶋です。
午後は、ランチを取りながらボードミーティングでした。今年の方向性と大きな仕事の分担を決め、新たな一年にわくわくしているところです。
とある缶詰めメーカーのマーケティング担当の話。そのメーカーはイタリアの食材を缶詰めに詰めて販売しています。
缶詰めのパッケージに関してブレストをしていたところ、興味深い話を伺いました。一般に消費者は食品に親しみを感じれば感じるほど、行動が保守的になるそうです。実際、この経験則は缶詰めのパッケージにも活かされています。
例えば、有名な料理人の顔やゴージャスな人物や料理をイメージできるパッケージよりも飾り気のないありのままの姿の方が手に取って、購買する確率が高くなるのです。例えば、どこかで見たことのあるような親しみが持てるイメージ。人物を載せる場合でも、全身を載せるよりも、顔をアップに乗せた方が効果的だとか。
以前、パッケージを変えることによって消費者が感じる味の評価は変わるのか?ということで、様々なブラインドテストをしたことがあるそうです。そして、その結果は、そのようなパッケージのデザインが味の評価が高くなるのか?は検証中とのことでしたが、味の評価が落ちるパッケージのデザインはある程度突き止められています。
例えば、漫画風のイラストを挿入した場合は、中身が変わらなくとも消費者が感じる味の評価は減少します。そして、写真からイラストまで、様々な組み合わせで試した結果、絵が抽象的になればなるほど、味と品質の印象に対する効果は小さくなることが分かっているそうです。
実に興味深いですよね。