早嶋です。
今朝の紙面で、イオンは、三菱商事と共同出資しているショッピングセンター(SC)開発のダイアモンドシティ(東証1部上場)を子会社化するという報道がありました。
TOBを行い、出資比率を現在の27.4%から50%超に高める案が有力され、子会社化した後に、イオンモールとダイヤモンドシティを経営統合する方針です。
中心市街地の再生を目的とした、「まちづくり3法」の改正により、大型SCの郊外への出店は大幅に制限されます。イオンはグループ内のSC開発事業を統合することで、資金調達のほか建設資材などを買い付ける際の条件を改善し、競争力を高める事が狙いのようです。
さて、TOBですが、最近はライブドアとフジテレビのニッポン放送の株の争奪で紙面を騒がせています。Take over bidの略称で、株式公開買付と訳されます。これは、ある企業の株式を大量に取得したい場合、新聞広告等を使って一定の価格で、一定の期間に一定の株数を買い取ることを表明し、不特定多数の株主から一挙に株式を取得する方法のことをさします。
TOBでは、公表した買付価格で株を買うために、市場で大量に株式を買って株価が上昇する事を防げるために、買付ける企業からすると、資金計画が簡単になります。さらに、公表した期限までに買付予定数の株式が集まらなかった場合、株券を返却することでキャンセルが出来るので、買付失敗のリスクを抱える必要がありません。
TOBには、友好的TOBと敵対的TOBの2種類があります。友好的TOBは、買収される企業が買収に協力的な状況で、合弁、グループ企業を子会社化する際に利用されます。一方、敵対的TOBでは、買収される側が株の買付に同意していない状況で、一方的に買収を宣言することをさします。
先のライブドアの時でも、敵対的TOBに対しての対抗策いくつも報道されましたが、ポイズンピル、ホワイトナイト、ゴールデンパラシュート、クラウンジェルなどの手法が存在します。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。06年3月10日開始—
実験の詳細は、06年3月10日の『ブログマーケティング実験』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「コーチング」「経営診断」