早嶋です。
電動アシスト+三輪車=軽car。軽car(カルカー)。運送業界の救世主です。この写真のような三輪車を街中で見たことありませんか?そう、この三輪車こそ中村輪業が手掛ける軽carです。
中村輪業は、屋台やリヤカーなど、特殊自転車を手掛ける自転車屋さんでした。中村輪業を大きくして、地元の自転車屋さんや地元に雇用を創出したい!2代目の社長に就任した中村耕一さんは会社の使命を明らかにしました。
そこで、自社の強みを活かして世の中にどのように役に立てる事が出来るか?様々に思考をした結果、道路交通法の改正に着目します。路上駐車が厳しくなる。これまで、台車を提供している運送業界は法改正によって、路駐して荷物を運ぶことが難しくなる。戦後、日本で活躍していた三輪車が活躍するのではないか?
しかし、50kgから100kgもの荷物を台車で運ぶ運送業界。従来の三輪自転車では強度もパワーも足りない。うーん、と閃いたのが軽carのコンセプトです。
実際、軽carをビジネス化するまでには、問題が山積していました。電動付き自転車で歩道を走ることは法的に問題ないのか?強度を確保するためにはどのような工夫があるか?全く販売チャネルがない地方の自転車メーカーが運送業界にどのようにアプローチするのか?もし、アプローチできたとしても、どのように生産体制とサービス体制を構築するのか?
軽carのビジネス展開には都度、大きな問題がありましたが、着実に解決策を見つけては実行する。そして、うまくいかない場合は原因を検証して新しい視点で取り組んでみる。そうして軽cacrは運送業界のデファクトとなりつつあります。
表題のMade in Nagasaki。中村さんの使命でもある、地元に雇用を創出するために、最終工程は長崎で完結しています。そして、全ての軽carにはMade in Nagasakiの印が刻まれています。
中村輪業の軽car、佐川急便、クロネコヤマト、郵便局、その他、意外な企業で導入されています。