映画館の価格設定

2008年7月27日 日曜日

早嶋です。

この時期は夏休み映画と言うことで、いつもより映画館が賑わっているとおもいます。そこでふと疑問に。映画館の料金設定に関してです。

映画館の価格、一律で大人が1800円。これって不思議に思いませんか?例えば、興行成績が最悪で終日ガラガラで公開を終わった映画も、公開初日から最後まで賑わいを見せた映画も同じ料金。

経済的な合理性を考えると、需要が高くて供給が低ければ価格は上がるし、需要が低くて供給が多ければ価格は下がります。これは世の中、多くの企業が導入しているやり方です。しかし、映画館は映画の作品の内容、評価に関係なく同一料金を請求しています。

何故、一律の価格を請求し続けるのでしょうか?仮に映画館がコンセッション(売店やパンフレットの売上)で利益を得ていると仮定します。人気の映画を値上げしたら、通常満員になっていたお客様が入らなくなり、そのリスクを映画料金に乗せるまでもない、と考えて見ます。もしコンセッションで利益を取るのであれば、映画館が満員になったほうが映画館は嬉しいからです。

では、人気のない映画は違います。公開から時間が経って人が入らなくなった映画に一律の料金を請求しても人は入らないでしょう。小売店が良く行うように売れなくなった商品は価格を下げて多くの顧客を導入しています。コンセッションで利益を上げるであれば、映画料金を下げるのは手ですよね。

上記に対して、映画料金と入場する人数には相関がない!と映画間が主張したとします。でも実際、これはまかり通らないですね。1800円払って見ない映画でも、日曜洋画劇場などで放映されていたら見ているでしょうし、TUTAYAなどで300円くらい払って見ています。価格が安くなれば映画を見に行く人が増えない!ということはいえないと思います。

映画の料金を下げると映画作成会社に二流のレッテルを貼ったようで申し訳ない!と言うかもしれません。でも、ブランド製品であったとしてもセールを行っているわけですからこれもまかり通りませんね。

昼間の料金と深夜の料金の設定を変えているのに、映画の内容によって料金が変わらない。これは、映画の料金が顧客志向で考えられた料金設定でなく、映画館の勝手な都合で設定され、それが慣習となり定着している悪しき価格設定だと感じます。

もともとハリウッドではA級とB級の映画を区別して2種の価格設定を用意していました。そして、今はB級の映画は存在しない!だから全てA級なので一律の値段をつけている。これが映画館の言い分のようです。



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