早嶋です。
本日は、東京でビジックを使った問題解決手法について講演をしてきて、先ほど福岡に戻りました。参加者の方々、お疲れ様でした。
ブログ「花王の事業ドメイン」でも触れましたが、事業の活動領域や存在領域のことを事業ドメインと言ったり単にドメインと呼んだりします。
このドメインですが、最初にその概念を指摘したのはマーケティングの大御所、セレドア・レビット教授だといわれます。レビット教授は製品やサービスそのものではなく、それらが提供する機能に着目してドメインを定義することを説いています。
その後、ドメインの考え方は経済学者であるデレク・エイベルによって洗練されます。エイベル氏は、ドメインを3つの軸、すなわち技術、顧客、機能で定義することを提唱しました。これは、ドラッカーの「誰に対して、どのような技術を用いて、何を提供するのか?」に相当するWho、How、Whatに応えることに相当します。そして特に上述の技術に関しては、テクノロジーと捉えるのではなく、他社にまねが出来ない自社が得意とするモノと言い換えて説明されています。
近年は、この他社にまねが出来ない自社が得意とするモノはコア・コンピタンスと呼ばれていますね。コア・コンピタンスの定義は、「顧客に特定の利益をもたらす一連のスキルや技術」です。
さぁ、皆さんの事業のドメインはどのように定義していますか?