身近な実験

2008年4月1日 火曜日

早嶋です。

4月1日、多くの企業では新しい1年がスタートしたと思います。本日の夜は近くの大濠公園で、新人歓迎会を兼ねたお花見が行われていました。春ですね。

レジ友人でベーカリーショップの経営を行っている方の話。20日は10,000円。月末から月初めに近くなると1,000円。さて、何のことだと思いますか?

これは、レジで頂くお札の割合です。世の中の景気を良く表していますよね。20日から25日にかけて、世間では給料日の儀式がやってきます。そのため、パンを購入するにも、万札からの率が経験的に多いそうです。また、お勧めのパンや焼きたてのパンを勧めると、ついでに購入する確率も高いのがこの時期だそうです。

一方、千円札が多くなる時期は給料日を待ち遠しく待っている期間。ということで、同じようにクロスセリングを行ってもNGが多いそうです。また、購入するパンは食パンやバケットなど、常用食として食べるパンが多く売れるようです。

はじめは、レジのおつりを用意するのに、時期によって異なってくるのを不思議に考えたようです。そして給料のタイミングと結びつけて考えた。この仮説は、多くのビジネスパーソンの給料の時期が月額だから当たり前ですが、なるほど!とうなりました。

それから、実験的に万札を出した場合と千円札を出した場合のクロスセリング(「こちらも一緒にいかがですか?」など)の成功確率を調べたところ、万札を出した方のほうが圧倒的に高かったそうです。

素晴らしい検証結果ですね。



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