コーチングとファシリテーション

2008年2月4日 月曜日

早嶋です。

長崎で1件、コンサルを行った後、長崎中央会でマーケティングのセミナーでした。故郷に何らかの形で貢献させて頂くというのは気持ちがいいものです。

さて、近年、コーチングとファシリテーションという言葉を良く耳にしますが、何が違うのでしょうか?ふと考えてみました。コーチングもファシリテーションも傾聴の重要性を示し、オウム返しやアクティブリスニングのテクニックが紹介されます。

言葉の使い方としては、「経営者をコーチする」とは言いますが、「経営者をファシリテートする」とは言いません。この意味で、コーチングとファシリテーションは目的語が異なることがわかります。コーチの目的が人に対して、ファシリテートの場合は会議や変革などが続きます。

コーチングもファシリテーションもスキル面で分けるのは難しいと感じます。ファシリテーションでは思考のツールを様々に活用しますが、コーチングでは使わないかと言うと、そうではありません。実際、長田はコーチングを行う際に思考のツールを様々に活用しています。

コーチングとファシリテーションの対象を人数で比較することもあります。コーチングは1人に対して、ファシリテーションはチームに対して、などです。しかし、グループコーチングという言葉がありますし、自分の思考をファシリテートする、と言うこともあります。一義に定義できませんね。

と言うことは、コーチングとファシリテーションを一義に定義してその違いを説明することは難しいのですね。つまり、コーチングもファシリテーションもその境界線は曖昧なのです。となるとコーチングとファシリテーションを区別するという議論(一人議論)は意味の無いものです。

反対に共通する部分は、コーチングもファシリテーションもずいぶんあります。仕事を効率的に達成するために、あるいは組織の共通ゴールを達成するため、もっと言えば会社のミッションを実現するために、一番効果的な方法が大切で、その手法をコーチングと呼んでもファシリテーションと読んでも実務には関係が無いのですね。



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