1)意思決定のツール 数値とカテゴリ

2007年12月15日 土曜日

早嶋です。

経営の成果は、ある意味、意思決定の繰り返しの結果といえると思います。特に、会社を起業したての経営者は様々な場面での意思決定が必要です。大きな企業のように、得意分野ごとにブレーンがいるわけでもなく、戦略とヒト・モノ・カネ・情報に関る全ての意思決定を行う必要がありからです。

では、意思決定を行う際に、どのようなことを考えていますか?意思決定と言っても様々な場面に及びますので、しばらくの間、勝手に意思決定に関してのお役立ちツールや考えた方を紹介します。

データの加工 ~数値とカテゴリ~

経営を行っていく上で日常的に様々な数字データを取り扱っていると思います。売上、原価、粗利、人件費、・・・といった財務上のデータ。需要予測、市場規模、景気動向、・・・といったマーケティング上の数値など。

数字は数字のまま見ても、なかなかその傾向を掴むことが出来ません。そこで、わかりやすくするために、加工してみましょう。例えば、グラフを書いたり、基本統計量を調べたりです。

データを加工するために、知っておくと強いツールに『統計』があります。統計学と書けば、なにやら難しい感じですが、統計=数値データを加工する作業、と捉えると随分と身近なものになってくるのではないでしょうか?

データを加工する場合、先ず、加工するデータが1)数値データなのか?2)カテゴリデータなのか?に注意を払います。

1)数値データとは、数値に単位がつくデータで連続的なデータです。例えば、身長(cm)や体重(kg)、来店頻度(回)や購買金額(円)などです。数値データを見るときは、ざっくり平均を見ることが多いと思います。平均値は、そのデータの特色を1つの値で把握する事ができるので統計では、代表値と呼びます。数値データの代表値には、平均の他、中央値や最頻値などがあります。

2)カテゴリデータとは、数値に単位がつかないデータです。例えば性別(男・女)や地域(日本・海外)、血液型(A型・B型・AB型・O型)などです。カテゴリデータを一つの数値で表す場合は、割合で見ることが多いと思います。この割合や比率も統計でいう代表値の一つです。



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