手のりたま

2007年6月29日 金曜日

早嶋です。

近くのコンビニのレジ横に、「手のりたま」があったので思わず購入しました。

この「手のりたま」は、ふりかけと言えば誰もが想像することが出来る丸美屋食品工業が販売するふりかけ、「のりたま」のパッケージを一新したものです。手のひらサイズのひよ子容器に、のりたまが入っていて密閉性を高めたもので、携帯にも便利な感じです。

のりたまといえば、玉子味の顆粒ときざみ海苔の組み合わせが絶妙のふりかけで、誰もが一度は食べたことがあると思います。こちらの商品は、1960年の発売以来、圧倒的なシェアを維持しています。

のりたまが画期的だと思う点は、ネーミングです。当時は高級食品であった「玉子」と「海苔」をそのまま使って「のりたま」として定着させたところは絶妙です。当時の誕生秘話を調べて見ると、「旅館の朝食のような贅沢なおいしさを家庭でも手軽に味わえるような食品を開発しよう」というのが事の発端だったようです。

さて、のりたま、発売当時から丸美屋は、普及し始めていたテレビに注目しています。積極的にテレビCMを提供していました。また、当時の人気アニメだった「エイトマン」とタイアップして、オマケシールをつけるなど、当時としては随分と画期的なマーケティングを手がけていた部分も注目に値します。

2000年にのりたまは40周年をむかえ、発売当時の復刻版パッケージで出た際にも、エイトマンのシールが付いていましたね。

のりたまを継続的に売るための企業努力を丸美屋は怠りませんでした。例えば、消費者の味の好みの変化に応じて、味を細かく変えています。丸美屋のウェブサイトによると、のりたまは、玉子の種類を変えたり、塩加減を調節したり、あるときはカルシウムを混ぜるなど、その時代の味の変化に柔軟に対応し、進化を続けているのです。

そして、パッケージ。今回の手のりたまもそうですが、パッケージのデザインも効果的に変化させています。発売当初の濃い緑のパッケージは、色使いが徐々に派手になっています。スーパーが流行り始めた当時に、少しでも消費者の目に届くように工夫をしているのでしょう。

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