早嶋です。
いくつもの組織に出入りできる仕事柄、良く思うことがあります。人が不足しているという組織は、人がだぶついているのです。
実際、整理してみると、自分たちの仕事はこれ、他の部隊の仕事はこれと、勝手にエリアを決めています。バリューチェーンの上流も下流も意識しないので、完全に部門最適になっていいるのです。業務、仕事を作業と捉え、目的意識が無い、あるいは極めて薄いため、ただこなす感覚です。
何か不具合が起きれば、モグラ叩きのように対処療法的に作業を行い、その因果や根本を詰めようとしません。従って、同じような事象が過去から繰り返し起こっています。人が沢山いても、同じことを繰り返すだけなのです。過去から現在に発生した事案に執着して、将来を変える取り組みを一切考えないのです。
また、大きなトラブルなどは、自分たちの否を考えないで、他者や環境のせいにしています。従って、変化を起こすことや、組織を変えること、仕組みを変えることを考えることすら無いのです。
それでいて、忙しい、人が足りないと言っています。もし、本当に人が足りないで仕事が回らないのであれば、そのような組織はとうの昔に潰れて居るはずです。それでいて回っているということは、つまり、普段余っている人材が余計にいるから、実はなんとかなっているだけなのです。