安藤です。
最近、リーダーになりたがらない、地元から離れたくないという若者の傾向があるように感じています。
飲食業、美容師等以前は、自分の店を持つことが夢であり、独立するために早く一人前になるために頑張る
という傾向がありました。しかし、今はリーダーでなくアシスタントのままでいいという若者が増えています。
店舗以外の組織では「管理職になりたくない、一般社員のままでいい」ということです。
理由を聞いてみると、リーダーは嫌わるし、責任も重くなるから面倒だという答えが返ってきます。
アシスタントの方が自分で考えなくて指示を受けていたらいいので楽であるという発想です。また、一人暮らしするより地元志向が増加しているように感じています。要は、地元にいて実家から通うほうが自分で使えるお金が貯まるし、地元の友達、親と離れなくていいという理由からです。
その現象として、仕事の在り方にも影響がでています。例えば、長距離トラックの運転手不足です。若者が「あまり遠くへ行って頑張れない」ということで、国土交通省はトラック運送における「中継輸送」の普及・実用化に向けて、中継輸送実証実験モデル事業を発表しています。
詳細はこちらを→https://autos.goo.ne.jp/news/291470/image.html?news_image_id=1296470
若者の基本的な志向は、自分の時間を大切にしたいという働き方が主流になってきています。
一見、“若者のモチベーションが下がっている”と思われる反面、自分のやりたいことに対しては、時間を惜しまないという側面もあります。ということは、自分のやりたいことと会社から言われていることが一致していれば、モチベーションを持って仕事を成し遂げるということです。
そんな中、スポーツ業界では野球で言えば「チームの優勝をゴールにせずに、選手個人の最高の成長をゴールに考える」とうアプローチに変えているそうです。要は、「みんなのため」で頑張れではなく、「自分のため」に頑張れという指導です。
「若者の個人主義化」を踏まえ、彼らの本当のモチベーションの源は何なのかを理解するために、マネジメントの在り方として、会議も1対1の対話から始めることが必要かもしれません。
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