ロウアーミドルの衝撃

2006年2月6日 月曜日

cd1c8718.jpg早嶋です。

日曜日に、大前さんの「ロウアーミドルの衝撃」を読みました。本日は、書籍の紹介です。本自体は、真っ赤なカバーに大きめのカバーが付いていて、印象的です。

内容は、日本の階層が2極化しており、8割はロウアーミドル(中流の下)。社会の地殻変動と比喩し、所得の2極化がもたらす影響をビジネス、政治、経済の切り口で解説しています。

以下、簡単な要約です。
●日本の8割はロウアーミドルで、世帯年収が300万から600万以下と成っている。
●ロウアーミドル社会では、低価格・ハイセンスの両面を持つ、”なんちゃって自由が丘企業”が伸びる。また、ニューラグジュアリー思考に代表される一点豪華主義やアッパークラスを狙った路線も考えられる。
●ただし、ロウアーミドルクラスでも、生活(住宅・車・教育)を見直すことで5000万円の自由に使える所得が発生する。ここから、日本人の生活が豊かにならない理由の一つに”規制と市場の閉鎖性”と”日本人の偏見”という展開に入る。
●それから、ロウアーミドルクラスの人たちが、”ノイジーマジョリティー”として、”規制緩和”を訴えなければ日本は変革しないと、事例を詳細に説明して説く。
●また、ITの本格導入を徹底すれば、行政コストが1/10ですむことを解説。
●最後に、日本の教育制度についてまとめ、税金の話でまとめる。

前半部分が、ロウアーミドルの定義で、本指摘に関しては興味をそそられました。後半部分は、前著である「平成維新」でも述べられている話なので、大前さんの本を読まれている方にとってはそうだよね、といった感想を持つでしょう。



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