早嶋です。
中国の通信機器大手のファーウェイが日本での生産をはじめます。年内に大型工場を新設して通信設備、関連機器を量産します。ファーウェイは1987年に中国深センに設立された企業で現在は世界有数のICTソリューションプロバイダーです。同社のWebによれば、18万人以上の従業員がいて通信事業者向けネットワーク事業、法人向けICTソリューション、コンシューマー向け端末事業において競争優位を確立しています。展開エリアは170カ国地域で全人口の1/3に及ぶ人々にた対してICTソリューションを提供しています。
ファーウェイはスマフォの販売では世界3位、2016年12月期売上は8兆円超です。日本進出の第一歩は千葉県船橋市にあるDMG森精機の工場跡地と建屋を転用するようです。用紙規模は50億円程度。今後も段階的な追加投資を計画しています。
報道では、日本の技術を取り込むなどの表現がありますが、ファーウェイは非常に研究開発が熱心な企業で、この手の領域に対しての技術は日本よりも上の部分を多数保有していると思います。従って、ルーター等のネットワーク危機を高速通信網の整備を急ぐソフトバンクなど大手通信企業向けに販売し、日本での供給力を高めることが純粋なる目的だと思います。
これまでは中国は人件費が安いから世界の工場として多くの国が進出しました。が、近縁ンは中国の人件費が上昇して国内の人件費の差が縮小しています。そこで、日本での割高感が薄まってしまい、結果的に日本の進出にゴーサインをだしたのでしょう。