書籍紹介

2007年4月29日 日曜日

早嶋です。

最近読んだ書籍です。

ペルソナ戦略―マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする ジョン・S・ブルーイット著

ペルソナ戦略は、マーケティング手法の一つで、例えばWebサイトを構築するときに、架空の人物「ペルソナ」を作り、その人物に相応しいWebサイトを構築していくような手法です。理論自体は、99年に米国でまとめられ、以後ネットを通じて世の中に浸透している手法です。マイクロソフト、アマゾン、フェデックス、フォードといった企業はマーケティングにペルソナを取り入れて行っています。

マーケティングのプロセスの中では、セグメンテーション、ターゲティングというフェーズがありますが、ペルソナでは、コミュニケーションを行いたい対象をもっと具体的にペルソナとして創り上げ、ユーザーの代表として考えます。そして、そのペルソナが最も好むマーケティング・ミックスを提供する考え方です。

本著では、ペルソナの考え方から、企業がペルソナ戦略を実行していくときのシナリオがこと細かく説明されています。

数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する 岡嶋裕史著

データマイニングの手法を気軽に知りたい人向けに書いた著書です。福岡⇒東京の移動時間で読めるくらいのボリュームですが、分かりやすくまとめられた一冊です。昨今、Googleを代表する検索によって情報の収集は容易になりました。一般的に統計学がもてはやされていた頃は、情報コストが高い時代でした。そのため、統計学は、小さな情報(サンプル)から全体を俯瞰する手法が中心に論じられています。一方、近年は情報取得コストが圧倒的に安価になり、そのため分析するデータが膨大になりました。これらを分析する手法がデータマイニングになります。本著では、それらの手法を体系的に紹介しています。

数式を使わない、という事を売りにしていますが、細かい部分を理解したい方や、グラフを見て全体を推測する力が無ければ、逆に理解に苦しむかもしれません。

ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 石野雄一著

道具としてのファイナンスの石野氏がファイナンスの考え方を更に平易に、分かりやすく紹介した一冊です。ファイナンスについて、勉強を始めたい方は、まず、こちらの本を一読して、全体像を掴むことから始めると、とても有用だと思います。細かい内容が分からなくても、ファイナンスでどのような事が必要とされ、どのような事を考えていくのかのフレームワークが出来上がります。後の詳細は、リチャード・振りーリー&スチュワート・マイヤーズ著のコーポレートファイナンス(上下)で学べば完璧でしょう。

ビジネス力の磨き方 大前研一著

大前さんの新刊です。日本のサラリーマン、特に大手に勤めているサラリーマンは職業的絶滅の危機にある。という事を前提にビジネスに必要なスキルを、先見力、突破力、影響力、仕事力、人間力、に分けて解説しています。大前さんの言動をウォッチしている人にとっては、短時間で整理できます。また、大前さんの事をしらなかったり、余り読んだことが無い人にとっては、目から鱗かも知れませんね。

こちらも新書なので、東京⇒福岡の移動距離で読める本です。しかし、内容は非常に濃いのでGW中に読んでみてはいかがでしょう?

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