早嶋です。
コンピューター工学を専門に仕事をしていた時代があったが、今はコンピューターはさっぱりと思っていても実務レベルでは全く問題ないし、企画や設計やグランドデザインを考える際にも企業経営者の助言レとして議論はできる。案外と世の中は知らないのだな。という感覚を明確に言語化したリサーチだ。
「ユーザーのコンピュータスキルはあながた思う以上に低い」
この論文は終始、専門家とその方を頼りにする方とのスキルや知識や概念のギャップを解説している。結論は、「あなた方専門家は、ユーザーとは違う」ということ。想像以上にユーザーやクライアントのレベルは低いのだ。結果、勝手な判断や好みに走り、真っ当な判断が出来ないでいる。
ここからの学びは、
1)ユーザーのことを考える場合は、子供相手になったつもりで極力、先方の思惑、理解したいこと、実現したいことに先ずはフォーカス。
2)自分の実力と同じターゲットは5%未満であるため、ある程度仕事は出来る。同じ専門家集団の会社での能力の工程は、その集団地での判断なので超一流企業を除き、その人材でも他に行けば輝く。社長はその判断を行い、適材適所に再配置して後は任せるという大きな気持で迎えると結果を出すかもしれない。
読んでいて感じたことは、企業の経営者や管理に回る人間は数億レベルの投資案件に対しては口を挟まないが、年賀状のデザインレベルのどうでも良い細かな案件に対しては意見が多くでて収集がつかない。これは実は、難しいレベルの判断の内容を殆どが理解していない証拠なのだ。
参照:https://u-site.jp/alertbox/computer-skill-levels
「情報の非対称性」を思い出しました。情報優位者と劣位者の取引は結果として互いに不利益になる可能性があるというものであったと思います。企業の中では常にIoT課題に関する認識ギャップが存在します。特にITによる業務改革を提案する側と経営陣の間のギャップは大きな不利益を呼ぶ意思決定につながりかねないので問題です。
この解消に向けては、専門家(情報優位者)が自他の状況を正しく認識し、相手の立場に立ってどう情報提供できるか、経営陣(情報劣位者)が好奇心を持って提案を理解しようとするか、さらには個別の知見(マクロの視点など)で複数案を提示することができるかなどが考えられると思います。
コメントありがとうございます。情報の非対称性は、提供側と受ける側、専門家とそれ意外にも当てはまりますよね。確かに、受ける側も、丸投げをせずに、小さい規模でも自分の頭を使って実験する。その後、専門家に依頼するという流れを作らないと無駄な開発や投資に終わってしまうと思います。近年の大企業のM&Aも、リソースを確保するためにといいつつ、その企業をマネジメント出来る社員がそもそも自社にいなくて結果を出せないのも同様の理由だと思いました。