早嶋です。
地方空港の国際便の減少、運休が相次ぐニュースが報道されている。ここ数年は茨城空港や静岡空港の国際便が増えていたが、2020年の東京オリンピックに備えて首都圏の国際便の誘致が進んでいることが理由だそうだ。
一方LCCの搭乗率は80%がペイラインなので、地方よりも首都圏の空港が搭乗率が高くなりLCCも主要空港へシフトをしたいというニーズもあるのだろう。
調べてみると春から夏のダイアで日本を離着陸する国際便は全体で昨年比の4%アップで4728便。成田は3%増、羽田は6%増、枠を拡大した新千歳空港は35%増、那覇もアジアに近い理由で18%増と主要空港では軒並み増便となっている。
一方LCCがよく利用していた茨城は19便が6便に、静岡も全体で20%減。地方の空港は、爆買いツアーが一巡したこと、越境ECへのシフトで買い物目的ではなく体験や文化を感じることが目的になると安さより利便性が増すというのも理由だろう。
しかしそもそもこれはLCCの議論ではなく、地方を含めてこの狭い日本に100ヶ所程度(※1)の空港がある事自体が問題だ。どこかが空港を誘致すると相次いで俺も俺もと空港を作っている。結果、当たり前だがはじめから赤字の垂れ流しで酷いところは太陽光パネルを敷き詰めてエネルギーファームと化している。
国会では総勢で小学校問題のミクロを取り組んでいるが国のことを大局的に議論し調整する役割は無いものか。
※1:http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000310.html