子どもと大人の境目

2015年6月30日 火曜日

来年の参院選から20歳以上の投票年齢が18歳以上に引き下げられます。これだけ見ると世の中標準になってきましたが、そもそも20歳や18歳の意味は何でしょうか?

大人と子どもの境が日本では曖昧です。民法第4条の「年齢二十歳をもって、成年とする。」という規定がベースで、20歳以上の者を成年者としています。そのため20歳という年齢が長らく取らてていましたが、選挙権年齢のデータがある192カ国や地域のうちの170カ国や地域では選挙権を18歳としています。今回はこの基準がベースに見直しがかけられました。

しかし、選挙権の見直しだけで良いのでしょうか?そもそも20歳未満の者でも婚姻していれば成年者ともなされる民法第753条も存在しあす。婚姻による成年擬制と呼ばれる仕組みで、婚姻関係にある未成年者に独立性を与えるという考え方です。しかし、あくまで私法上での法律行為に限られ、飲酒、喫煙は公法に関わる行為ということで、20歳まで認められません。

今回の選挙権もこの公法に属していましたが、他の権利は20歳のままです。

様々な背景、議論があるのは承知していますが、複雑です。18歳なのか20歳なのか、16歳なのか。大人と子どもの境を法で決めるのであればバラバラにせずに統一する。そして、その年齢までを義務教育として社会に出ても良い状態を創る。例えば、そのような考え方もあっても良いと考えます。

参照:http://www.nikkei.com/article/DGXKZO83387750Z10C15A2EA1000/



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