企業の価値は何を持って判断するか。ファイナンスでは、今の稼ぎも大切ですが、将来に稼ぐであろうキャッシュを積み上げた価値を、あるいはそのような能力を判断して価値の有無を判定します。この原則は極めて重要です。何故ならば価値ある企業は今の現状に甘んじてはならないからです。今の現状に甘んじることは将来のキャッシュ・フローを細めることになります。したがって価値ある企業は成長しながら存続をしなければなりません。
今の多くの伝統的な企業は過去に作った仕組みによってかろうじて現在キャッシュを生み出しています。しかし将来にわたってキャッシュフローを生み出す努力をするよりも短期的な成果を求める投資家の言いなりになっている企業もいます。