先行き不透明

2014年1月14日 火曜日

早嶋です。

全国商工会連合会の報告書、小規模企業景気動向調査報告書です。昨年と比較すると一見、良さそうに思えますが、根本的な問題が考えられます。
参照:http://www.shokokai.or.jp/joho/chosa/keiki/keikidoukou.files/1311report.pdf

1.業種別にみて伸びている企業は土木建築業。この業種が全体を押し上げている。これは公共事業への政府の大盤振る舞いと、消費税増の駆け込み需要に寄るもの。前者は我々の税金がコンクリートに化し、後者は増税後の先食いを行っています。

2.売上は若干の増加ですが利益が減少しています。仕入れ価格の上昇が大きな要因です。企業の経営は苦しくなっていることが観察できます。

3.設備投資が増えているようですが、長期借り入れ金ではなく、手持ちの資金、若しくは短期的な資金に寄る設備投資にとどまっています。つまり、本来の将来の事業投資という見かたでは芳しくないですね。

4.大手の利益は、為替差損益によるものが多く、輸出入を直接絡めていない多くの中小企業は影響を受けていない。仮に影響を受けていても、本質的な改善になっていない。

2013年は心理的に明るくなり、お金の周りが良くなりましたが、本質的な部分での回復はまだまだ。むしろ、不安要素の根本解決は行えていない状況だと思います。あれこれ他に手を出さずに、自社のポジションに見合った事業の集中がより重要になると思います。



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