早嶋です。
ブータン人の97%が幸せを感じる中で日本人で幸せを感じる人の割合は僅かに2人に1人。日本はGDPレベルでも一人あたりGDPレベルでもまだまだ世界のトップの水準にも関わらずです。因みにブータンは日本の昭和初期と同程度の経済力です。先進国では北欧の人々は自分達の生活に幸せを感じているといいます。ブータンや北欧、日本の何が違うのか?
それは仕事と生活のバランスの違い、所謂ワークライフバランス。生活そのものへの満足度。健康。という3つのキーワードが考えられます。
日本は確かに経済的に豊かでインフラも行き渡っていて、何不自由なく生活することができます。しかし、通常の社会人を考えると明らかに働き過ぎです。平日は平気で残業をこなし、麻から夜遅くまで身を呈して働いています。従って、休日になるとどっと疲れて家の中にゴロゴロしていることも珍しくありません。
豊かな経済である一方、欧米の生活と比較すると、かなり悲惨な環境で生活しているかも知れません。自宅から会社までの通勤に1時間事情も費やしているのに、そんなに広くない部屋。住宅地は密集しており自然環境を求めるために週末に1時間以上も費やさないといけない。
そのような生活を続けていて、健康を害している。仕事のし過ぎでカラダを壊すという本末転倒の結果になっていることも良く聴く話です。
労働人口が増加していた高度経済成長の時代は良かったですが、いまのように人口が減少に転じているなかで躍起になって仕事をしても効率が悪いばかりです。日本が更にハッピーに成るためには、もっと一人あたりの生産性を上げる必要があります。残業を減らし、休みを取る。しかし、それまでと同様あるいは、それ以上の給与水準を目指していく。さもなければ日本はどんどん不幸になっていくのではないでしょうか。