ライターのCR

2012年9月30日 日曜日

早嶋です。

久々にお香をたきました。その際に使ったライター、最近は全てにチャイルドレジスタンス機構(CR)が施されていますね。子供が火遊びをすることを防止する仕組みです。

背景は1990年代。米国でライターを使用した子供の火遊びに起因する事故や火災が相次ぐ問題が取り上げられました。これを受けて、1994年7月12日以降に幼児の誤使用を防ぐCRが装着されていないライター等の製造・輸入が禁止されました。同様の問題はEU圏内でもおき2002年以降、同じ規制が引かれました。日本では遅れて2010年、やはりCRが義務化されます。

これは子供の誤使用にフォーカスを当てて安全対策を施したものです。しかし、一方で力が弱い女性や高齢者にとって、非常に使いにくい道具となりました。結果的にCR機能を施したライターは使い勝手が悪いとのことで、売上が伸び悩み製造を中止した企業も現れました。

この決定は、子供の安全を全面に押し出した内容ではありますが、一方では子供を管理する親や保護者が、子供のリスクを放棄したようにも感じます。全てを禁止して、或いは否定して何もさせない。人は禁止されると手を伸ばしたいもの。仮に安全装置をつけたとて、それによっての誤使用は防げるでしょうが、こどものいたずら心は防ぐことができません。この部分は子供を育てる親や保護者が責任を持って指導すべき内容だと感じました。



コメント / トラックバック2件

  1. 椿事 より:

    後段部分、まさにそうですね。
    肥後守でしたっけ、小刀。これも、危ないと子供から取り上げましたね。鉛筆削りが登場したからでしょうか。うちで、子供に鉛筆を削ってやっても、見向きもしません。機械で削る方がキレイだとばかり、自分で仕上げをしています。
    文明の利器で便利になるけど、失われていくものもあります。なかなか難しいですね。

  2. biznavi より:

    小刀一本持って遊んでましたね。鉛筆削りより小刀で削ったほうが、ずっと長く同じ鉛筆を使うことができたので、機械は使いませんでした。子供ができたら、同じように小刀で鉛筆を削らせようと思います。その時は、既にPADで書くことをしないようになっているかも知れませんが。

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