2、4、6
この数字の並びを見てどのような規則を考えますか?
おそらく、偶数、2の等差数列、などと聞こえてくるでしょう。しかし、違います!と言われたら、えっ?と思うでしょう。
次の数列も、同じルールで並んでいます。
4、6、8
ほら、やっぱり、どう考えても2の等差数列。でも、違う。えっ・・・。じゃ。
3、5、7
5、7、9
絶対、2の等差数列!でも違います。
5、10、15
あー。単なる等差数列ね。なーんだ。違います!えっ・・・て。
1、5、9
9、15、21
・・・・
1、5、6
えっ?・・・
10、11、19
・・・・
正解は、左から小さい順に3つの数字を並べている!
人は、物事を複雑に考えます。そして、自分が考えた答えが大好きです。そして、その考えを支持します。それが故に、自分の考えを正当化するように検証していきます。もし、この段階で違ってきたら、それでも自分の考えを曲げず、他の人や他の環境が間違っているのでは?とまで考えるかも知れません。そして、都合が悪くなると考えなくなるのです。つまり、思考停止します。
上記の数列の例は、行動経済学の論文を参照しました。確かに等差数列で正解です。しかし、それは始めのいくつかの数列には当てはまります。突然、自分が考えたアイデアと違ってくると、自分の考えを曲げずに、多くの人が、書いている数列が実は間違っている!と考えるかもしれません。そして、だんだん考える事を停止したと思います。
そう、人は自分の考えに固執します。そして、物事を自分で複雑にするのです。と言うことは、シンプルに簡単に考え、自分の考えは仮説であって、絶対解ではないよ。他にも可能性は沢山あるよ!って考えることが発想を柔軟にすることかも知れません。
おお、こういう事例、私は大好きです。
2,4,6、という数列があります。等差数列ですよね。では、
2,4,6,8,10,12,14、ではどうでしょう。大抵の人は等差数列の確信を深めます。でも、違うかもしれない。正解は、こんな法則化もしれません。
2,4,6,8,10,12,14,2,4,6,8,10,12,14,2,4,6,8,10,12……。
(2,4,6,8,10,12,14)の循環です。
以上、植島啓司氏の本より。この伝だと、どんな無茶苦茶な数列も、ある一定で区切って「循環」だと言えますね。一種の強弁かもしれません。
いずれにせよ、柔軟性は大切ですよね。