柔軟な発想

2011年1月20日 木曜日

2、4、6

この数字の並びを見てどのような規則を考えますか?

おそらく、偶数、2の等差数列、などと聞こえてくるでしょう。しかし、違います!と言われたら、えっ?と思うでしょう。

次の数列も、同じルールで並んでいます。

4、6、8

ほら、やっぱり、どう考えても2の等差数列。でも、違う。えっ・・・。じゃ。

3、5、7
5、7、9

絶対、2の等差数列!でも違います。

5、10、15

あー。単なる等差数列ね。なーんだ。違います!えっ・・・て。

1、5、9
9、15、21

・・・・

1、5、6

えっ?・・・

10、11、19

・・・・

正解は、左から小さい順に3つの数字を並べている!

人は、物事を複雑に考えます。そして、自分が考えた答えが大好きです。そして、その考えを支持します。それが故に、自分の考えを正当化するように検証していきます。もし、この段階で違ってきたら、それでも自分の考えを曲げず、他の人や他の環境が間違っているのでは?とまで考えるかも知れません。そして、都合が悪くなると考えなくなるのです。つまり、思考停止します。

上記の数列の例は、行動経済学の論文を参照しました。確かに等差数列で正解です。しかし、それは始めのいくつかの数列には当てはまります。突然、自分が考えたアイデアと違ってくると、自分の考えを曲げずに、多くの人が、書いている数列が実は間違っている!と考えるかもしれません。そして、だんだん考える事を停止したと思います。

そう、人は自分の考えに固執します。そして、物事を自分で複雑にするのです。と言うことは、シンプルに簡単に考え、自分の考えは仮説であって、絶対解ではないよ。他にも可能性は沢山あるよ!って考えることが発想を柔軟にすることかも知れません。



コメント / トラックバック1件

  1. ぐるぐる より:

    おお、こういう事例、私は大好きです。
    2,4,6、という数列があります。等差数列ですよね。では、
    2,4,6,8,10,12,14、ではどうでしょう。大抵の人は等差数列の確信を深めます。でも、違うかもしれない。正解は、こんな法則化もしれません。
    2,4,6,8,10,12,14,2,4,6,8,10,12,14,2,4,6,8,10,12……。
    (2,4,6,8,10,12,14)の循環です。
    以上、植島啓司氏の本より。この伝だと、どんな無茶苦茶な数列も、ある一定で区切って「循環」だと言えますね。一種の強弁かもしれません。
    いずれにせよ、柔軟性は大切ですよね。

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