誰が作ったかは分からない、広告主にささげる詩。
ライオンが虎に出会った。
池のほとりで水を飲みながら虎が聞いた。
「なんだって、いつも馬鹿みたいに吼えているの?」
「馬鹿じゃないさ」
ライオンは目をキラキラさせて言った。
「俺が百獣の王と呼ばれるのは吼え回っているからだ。」
それを聞いたウサギは大急ぎで家に戻った。
ライオンを真似てみようと思ったのだ。
だが、いくら吼えてもキーキーとしか鳴けなかった。
泣き声を聞きつけたキツネが森でウサギを食べてしまった。
「触れまわるならまずは売り物の確認が大切!」
早嶋聡史