エイヤフィヤトラ氷河の火山

2010年4月18日 日曜日

アイスランドで起きた大規模な火山。この影響を受けて欧州各地の空の便が離着陸停止を受けています。既に欧州北部を中心に19ヶ国が空港を閉鎖しており、更に3カ国も停止を予定しています。

ニュースでは、ヨーロッパ全体の6割程度に影響が出ており、1日当たり1万6000便~2万便の飛行機が機能しなくなっていると言います。これだけの航空便の乱れは2001年9月11日に起きた同時多発テロ以来でしょうが、相手が自然なだけに再開の目途は付きにくいでしょう。

アイスランド気象庁の発表では、噴火したのは同国南部エイヤフィヤトラ氷河の火山です。実に、2世紀ぶりに噴火し、今月に入って大規模な噴火を起こしたようです。噴き上げられた火山灰は上空11キロに達し、風に乗って東南に流れています。その火山灰が16日頃より欧州北部を広く覆っている状況です。

ただでさえ経済が低迷している中、今回の自然事象は思わぬ事態でしょう。IATA(国際口腔運送協会)は今回の空港閉鎖にともなる経済的な損失を1日当たり185億円(2億ドル)と推定しています。実際は、流通の停滞による影響が欧州を中心に世界的に広がるでしょう。

因みに、ニュースを見ていて、成田経由などで日本便が発着する枠は20機前後。欧州全体で1日当たり1万6000便~2万便の離着陸があるなか、日本からの便が20便前後とは、何かグローバルの世界から取り残されているような気がしてなりません。勿論、上記の枠には欧州の国内の機材も数多く含まれるとしてもです。

早嶋聡史



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