偶然。
ウィキペディアによれば、偶然は、必然性の欠如を意味し、事前には予期しえないあるいは起こらないこともありえた出来事のことである。とあります。
偶然とはたまたまそうなる事ですが、そのたまたまにも2種類あると思います。1つは、たまたまに見えるたまたまです。もう1つが本当のたまたまです。
たまたまに見えるたまたまの例です。初めて行ったカフェで人と出会う。その人は以前どこかでお会いしていて、久しぶりに再会する。
これも偶然ですが、もし両方の人の当日の予定やその人たちの行動パターンなど、全ての情報を知り得ていたとしたら、2人がどこで会うのかを予測できるでしょう。このような能力があれば、たまたまを装って、たまたま会う事を作る事が出来るでしょう。
つまり、本当はたまたまでは無いことですが、人によってたまたまに見えるたまたまです。この偶然は、本当は必然なのに、多くの人はそのような緻密な計算をしない、或いはできないので、偶然と見えるのです。
本当のたまたまです。全ての情報を知り得たとしても、全ての計算が出来たとしても予測もコントロールもできない事象です。
見せかけの偶然も本当の偶然も、人によっては予測もコントロールもできないといった点では同じですが。
早嶋聡史
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