ようやく、書籍『営業マネジャーの教科書』の作業が完了しました。また、作業をしている時の気づきやチップスを共有します。
■再校
再校は、初校のゲラを基に、何度か修正を繰り返す作業です。出版社の規模にもよりますが、こちらがスケジュールを守っても作業が追い付かない場合もあるようです。規模が小さな出版社の場合、原稿に赤を入れたモノを印刷データに修正する担当者が1人とか2人しかいません。当然、専任ではなく兼任で作業をされているので、飛び入りの仕事が入って、常にテンテコマイの状態で作業をしています。
もし、初めての出版で再校を行う場合は、打ち合わせしたスケジュール通り行かなくても、最終的には何とかなるもの!と覚悟して原稿を修正する作業で考えた方が気が楽かも知れません。
それから書籍に図が多い場合は、注意が必要です。こちらが準備した図は、書籍用にデータをゼロから起してくれます。但し、図のデータを作る人は、作図のみを行うので、文章との関連性を考えるという事は殆ど行わないようです。従って、意味のある図は、再校の段階で注意深く見る必要があります。
■ページと印刷の関係
再校の段階では、ページ数に制約が出てきます。通常、本や雑誌を印刷する場合、たいていの場合8ページか16ページの倍数でページ数を決めていきます。今回は224Pになりましたが、16×14でしっかり、16の倍数です。再校の時点では印刷屋さんとの交渉が終わっていますので、1P増えると225Pになり、16×15になってしまい、印刷コストがかさみます。そのため、再校の後半での修正は、ページが変わらない範囲での修正という制約が付きます。
従って、初校の段階である程度大きな修正を行う、再校では細かな修正でページ数に影響を与えない程度で行う、と意識しておくと良いようです。
■タイトル、帯がき、表紙カバー等
タイトルに関して最終的に【営業マネジャーに教科書】になりました。企画段階では【稼ぐ営業管理者のための教科書】でした。経緯は、管理者とマネジャーを読んだ時の硬いか柔らかいか?です。結論は硬い!となり文中の表現も含めてマネジャーに統一しました。
上記のようにタイトルや帯がきやカバーの最終決定は、ある程度出版社の営業にお任せするのが良いようです。彼らにある程度決めてもらうことで売る事のインセンティブになることも考えられます。勿論、著者としてのこだわりも必要ですが、目的が本を売ることであるならば、うまく出版社の営業ともやり取りをする事が大切です。
■所感
書籍化までの作業が一通り終わりました。本は商品であるので、ターゲット層である読者に対して、表現や内容や事例が分かるのか?というマーケティングの顧客の発想が非常に重要な事を再確認。また、本のマーケティングミックスもターゲットを意識して考えないと、買って頂けない!という発想も重要だと感じました。
■お願い
アマゾンで予約が出来るようになったら、皆さんもお手伝いをして頂きたいと思います。よろしくお願いします!