早嶋です。
3月23日はイースター・サンデー。これに伴い21日は”Good Friday”、24日は”Easter Monday”ということでイギリス国内は連休でした。この連休は日本ではお盆やGWに相当すると思います。
この期間、多くの遊戯施設や美術館などの開館時間が変更になる場合(短縮される)があります。また、場合によっては施設が休みになることもあるようです。これって日本では考えにくいですよね。
しかし、スコットランド、イングランドと見てくると凡そ納得することができます。何故なら普通の日でも平日は17時になればお客さんがいてもお店から追い出して完全にお店を閉めてしまうからです。そして土曜日は半日営業、日曜は休業と言った具合です。
これは開店時間だけではなく、例えば空港の両替所でもそうです。人が並んでいても窓口を開けないで一つの窓口で対応します。店員は暇を持て余しているにも関わらずです。例えば施設の入場券売り場でもそうです。やはり人が並んでいても窓口のほとんどを閉めています。サービスもどちらかと言えば無愛想・・。
しかし、驚くべき事実があります。何かと言えば、いくら無愛想でも、いくら17時になったらきっぱり仕事を終えてしまっても、イギリスと日本を比較すると国民1人当たりの国内総生産(GDP)はイギリスが高いのです。
これってかなりショッキングな事実です。これまで経済データだけを見て、そうかなぁ・・・と見ていましたが、イギリスに来て実際に経験するとかなり驚きます。多くのビジネスパーソンも残業をすることなくきっぱり17時になったら仕事を終え退社します。それでも日本より高い生産性を上げているということなのです。
これから言えること。日本は生産性を上げなければならない。本当に残業することに意味があるのか?を考えるべきです。我々は忙しい!と24時間睡眠時間を削って働いていても、ぶっきらぼうに働いていて17時になったらきっぱりと仕事を終える国民性に負けているのです。
1位 ルクセンブルグ:103,125米ドル
11位 イギリス :46,099米ドル
22位 日本 :34,296米ドル
※2007年の国民1人当たりの国内総生産(GDP)
出展:IMF (2008年10月) World Economic Outlook